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【ドキュメント永田町】安倍首相・トランプ氏の会談内容が漏れないワケ 難クセ蓮舫氏に致命的欠陥
安倍晋三首相と、ドナルド・トランプ次期米大統領の電撃会談(17日=日本時間18日)が、いまだに世界の話題となっている。トランプ氏がつくり出す新しい日米関係は、今後4年間の世界経済や外交・安全保障の潮流を大きく左右するからだ。
他国や野党が揺さぶりをかけるなか、安倍、トランプ両氏はなぜ沈黙を貫くのか。民進党の蓮舫代表の致命的失敗とは。安倍首相と官邸中枢の実像に迫ったノンフィクション『総理』(幻冬舎)がベストセラーになっている、ジャーナリストの山口敬之氏による渾身リポート第1弾。
電撃的に実現した安倍-トランプ会談は、国内のみならず国際社会にも大きなインパクトを与えた。今でも余韻が続いているのは、突き詰めれば会談の内容が日米双方からまったく漏れてこないところにある。
通常であれば、双方にとって差し障りのない部分は、会談後の記者会見や事務方のブリーフィングで公表される。会談に同席した人物や通訳が作成する記録を読んだ外務省幹部からも、少しずつ漏れてくるものだ。ここまで日米双方の情報管理が徹底している会談は極めて異例である。
その背景について、安倍首相は24日、参院TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)特別委員会で、虚心坦懐に語った。
かみ砕いて言うと、約90分間に及んだ会談の最後に、トランプ氏が「去り行くオバマ大統領への敬意も込めて、今日の会談内容は外に漏らさないようにしよう」と提案したのである。安倍首相もこれを是とした。だから、一切の情報が漏れてこないのである。
そして、この提案は、安倍首相が「トランプ氏が前任者への敬意を忘れない、品位とマナーを持った人物」と判断する大きな材料になった。確かに、選挙中の粗野で利己的な印象とは裏腹に、トランプ氏の安倍首相との会談における言動は、オバマ氏への敬意に満ちていた。
実は、オバマ政権は、注目会談に先立ち「米国に2人の大統領がいるかのような体裁はとらないでほしい」と、トランプ、安倍両氏側にクギを刺していた。本来なら、誰とどう会おうと自由であり、要請を聞き入れる義務はない。
だが、トランプ氏と安倍首相は、会談の時間や場所、出席者、公表された10枚の写真に至るまで、これが首脳会談ではなく、トランプ氏の自宅を安倍首相が友人として訪問したというスタイルを貫いたのである。
極め付きは、会談後のトランプ氏本人によるSNS投稿である。
「Prime Minister Shinzo Abe stop by my home」(=安倍首相がわが家に立ち寄った)
もちろん会談は立ち寄りなどではなく、90分の会談時間のほとんどを日米同盟のあり方、在日米軍基地の扱い、TPPなど、日米関係に横たわる広範な課題について1つひとつ話し合った。
事前の双方の接触から類推すれば、トランプ氏はTPPには厳しい見通しを伝える一方、在日米軍については撤退をチラつかせるようなことは一切なく、GDP(国内総生産)比1%枠の見直しなど、自衛隊の活動の「質と量」を増やしていく可能性について打診があったはずだ。
こうした濃厚な内容があったからこそ、それが漏れては現職のオバマ氏を差し置いて、実質的な日米首脳会談を行ったことを内外に示してしまう。トランプ氏と安倍首相が「保秘」を誓い合ったのはこのためだ。
大統領就任後の議会対策という側面を割り引いても、トランプ氏の一貫した対応は、退任するオバマ氏への騎士道とも言うべき、 品格に満ちたものと安倍首相は受け止めた。だから、「信頼関係を構築できると確信した」と語ったのである。
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[zakzak 2016.11.29]
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161129/plt161129113000...
[スレ作成日時]2016-12-04 20:43:42