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■韓国のデモに足を運んで
地鳴りのように響く朴槿恵政権反対の声が目の前に広がる。
抗議する人々は寒さでかじかむ手でろうそくをそっと持つ。100万人以上が光化門周辺に集まることで街中は優しい橙色に染まっているように見える。民衆の力を肌で感じた。
昼間から続いた抗議集会が夜1時ごろに終えると人々で埋め尽くされた光化門広場には終電を逃した人々がぽつりぽつりと暖を取るように身を寄せ合い腰を降ろし、寒い夜を過ごす。
静まり返り普段の姿に戻った抗議の中心地に、明るい場所がある。セウォル号犠牲者追悼テントだ。小さな集会が行われ、朴槿恵大統領退陣を要求するスピーチをしている。抗議用のプラカードが配られるブースがあったり、串焼きを売っている屋台もある。ストーブで手を温める人の姿もある。
その中に、セウォル号事故追悼のために韓国全土に運動として広がった「黄色いリボン」のシールやキーホルダーを配布するブースがあった。このテントに足を運ぶ人は皆ここでもらい愛用するスマートフォンや手帳につける。僕も報道写真に取り組み始めたときから愛用し続けているカメラにキーホルダーをつけ、iphone6の背面にシールを貼ってもらった。日本から来たことを伝えると言葉が帰ってきた。「ありがとう。共に犠牲者の追悼を」。
■抗議の声と犠牲者への追悼
中略
■私たちのことでもある
中略
このことは韓国のことだけなのだろうか、セウォル号事故のことだけなのだろうか...。現地で声を聞き、抗議の様子を見て、セウォル号犠牲者追悼テントを見て突きつけられるような思いがあった。日本では2011年3月11日に発生した東日本大震災によって多くの命が津波によって奪われた。東京電力福島第一原発の爆発事故が怒り、語り継がれてきた「原発安全神話」も崩壊した。高濃度放射線物質が広がったことによって故郷に帰ることを許されない人々がいる。「生活はどうなるのか」、「これからの社会はどうなるのか」、「あの日何かが終わったような気がした」というような声もある。 (つづく)
http://www.huffingtonpost.jp/shinta-yabe/soul_korea_b_13349388.html
寝言は寝て言え
[スレ作成日時]2016-12-04 00:45:33