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純粋に音だけを楽しむのであれば2ch音声のシステムを組み上げれば良いのですが、今は映像と音声を組み合わせて楽しむ時代です。
それに先のコメントにもありましたが、音源からの音数や意図する配置が違います。
元が左右からのステレオ音で構成された2ch音声に対して、5.1chや6.1chは背面や低音のみを拾い上げた音で構成され音の配置も決められています。
そうして多chで構成された音を2chのシステムで再生したとしても、多chの意図している音は再生しきれない訳です。
フロントに高品質のスピーカーを置いて、低音はカバーできたとしても、センターから出るセリフや背面からの音声は2chにまぜられてしまい、多chが意図する体感する音の配置までは再現するのは無理なのです。
これは個々の自室より整った、高価なシステムを置いた専用の視聴室でも聴いても判る事です。
実際に2chに拘る人には、体験してみて欲しいです。オーディオ専門店へ行くと視聴ルームのある店もあります。そこで5.1chや6.1chで構成された音を、フロントのみで聞いた時と、5.1chや6.1chで体感すた時の差を実感される事をお勧めします。
オーケストラ演奏を再生させる2ch音とは違い、映像と合わせたシアター音声の5.1chや6.1chは、音質の正確さというより、聞こえてくる音の配置や臨場感を伝える事を意図しているシステムです。
極端に言うと、音に対する姿勢や用途が違うといった事にもなります。
オーディオを好み2chで楽しむ事を否定する気はありませんし、最初に言ったように純粋に音と楽しむのであれば十分といった事もあるのでしょう。
しかし、5.1chや6.1chで構成された作品を、わざわざ2chに減音してまで頑なに拒否する姿勢には疑問を覚えます。