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日々進化し続けるこの世界での現状維持は後退を意味すると主張するのは、
ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏(86)。
革新的な精神で新たな創造に向かうことの必要性を唱える江崎氏は、
東日本大震災からの復興についても提言を行なった。
科学の研究においては、言うまでもなく、数世紀にわたり先人たちが積み重ねて来た
知識と整合性をもって進められますので、その特徴は「進歩を続ける」ことが内蔵されていることです。
科学・技術からの知恵により進化を続ける今日の世界においては現状維持は後退を意味します。
われわれ人間は誰でも、故郷を愛し、伝統を大事にしたいと願う保守性と、
世界に飛躍して新しいものを創造したいという革新性を併せ持っています。
しかし今日、伝統を守り、保守的に生きることは難しくなっています。
一方、革新的なスピリットをもって科学・技術の新知識を人間の可能性を高めるビジネスに
活用するチャンスには恵まれている時代なのです。
東日本大震災後、国を挙げて復旧・復興に取り組んでいる途上ですが、
復興以外の「第二の選択肢」もぜひ検討してほしい。
たとえば、放射線量が非常に高い土地を完全に除染するとなると全国で1兆円を超えるお金がかかるといわれています。
巨費を投じて除染をし、ふたたびその地に暮らせるようにすることもひとつの選択肢ですが、
その費用を被災者に渡し、新しい土地で生活を始めるための資金として活用させる道を考えてもいいのではないでしょうか。
故郷で再び暮らしたいという気持ちもわかりますが、限られた資金を有効利用すれば、
この災害を、まったく新しい産業を生み出す好機にも変えられるのです。
http://www.news-postseven.com/archives/20120107_78749.html
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[スレ作成日時]2012-01-07 17:55:44